自動車死亡事故の黄アルムプロの記者会見へ
公開日:
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最終更新日:2014/01/26
オウンドメディア
シーズンオフに起きた重大事故
今月19日、プロゴルファーの黄アルム選手が、自ら運転する車で男性(90)をはね、男性が死亡してしまうという大変ショッキングな出来事がありました。
亡くなられた被害者の方のご冥福をお祈りいたします。
ご家族の方にとっても大変痛ましい事故であったと思います。
23日になり、黄(ファン)選手のマネジメント会社と所属先のヤマハが、事故の報告と謝罪会見を開くということで、私もライターとして取材に行ってきました。
事故の概要
事故は、19日19時20分頃、神奈川県中郡二宮町二宮の県道を黄アルムプロが車で走行していた際、路上にいた男性と衝突したとのこと。黄プロは、近くのレイクウッドゴルフクラブで行われたプロアマイベントの帰りでした。
男性は搬送先の病院で亡くなられ、黄プロはその日現行犯逮捕。会見が行われた2日前の21日まで警察に拘束されていたといいます。会見での黄プロは憔悴しきった様子で、亡くなられた方とご遺族への謝罪の言葉を述べ、深々と頭を下げていました。
事故の原因は前方の不注意。
黄プロは、飲酒はもちろんのこと脇見運転、スピード違反などもしていなかったようですが、当日はすでに暗く、見通しは良くなかったということでした。
人命が失われている重大事故なので、軽々なことは言えませんが、双方にとって不運だったというのが偽らざる印象です。
当面はトレーニングも含めたすべての活動を自粛。
現在も警察の取り調べが続いているため、処分が決まってからツアー競技の自粛等の方針を決められる予定のようでしたが、なんといっても一昨日まで警察に身柄を拘束されていたわけで、なかなか具体的な話ができる状況ではなかったと思います。
所属先のヤマハの見解は?
所属先のヤマハからも、被害者の方、ご遺族の方への謝罪とお悔やみの言葉がありました。
記者からは、契約の継続についての質問もありましたが、事件解決の見通しもこれからという状況であり、「まだ申し上げられない」ということでした。ご家族の心情や本人の将来を考えて、総合的に判断していきたいとのこと。
ヤマハは、昨年も鳴り物入りで登場した新製品「RMX」のリコールがありました。今回はそれと同列に語るわけにはいきませんが、印象としては不運が続いています。
今回の事件でも、昨年の問題でも、誠実に対応されているだけに胸が痛みます。
謝罪会見を見て、感じたこと
会見を取材して感じたことは大きく言うと次の3点です。
- 誠実な謝罪を迅速に行った
- ご遺族への対応
- 日本語で良かったのか?
1.誠実な謝罪を迅速に行った
謝罪会見というと、おばあさんが小声で入れ知恵したりして、かえって火に油を注ぐところも少なくないですが、今回は当事者の黄アルムプロもその周囲の方も非常に誠実に対応されていたと感じました。会見も釈放後の翌々日とスピーディーなものでした。
もちろん起きたことは取り返しがつかないのですが、できうる限りの誠意を感じました。
2.ご遺族への対応
亡くなられてまもないということで、ご遺族の方もお通夜、葬儀と大変な状況であったといいます。その中で事務所の方が謝罪に伺われ、黄プロもすぐに行かれる予定ということでした。
まだショックや心の痛みも生々しい、このタイミングでは難しいと思いますが、ご遺族の方からもなんらかのコメントがあればとも思いました。
3.日本語で良かったのか?
黄アルムプロは韓国籍。
会見では、日本語で謝罪の言葉を述べ、質問にもすべて日本語にも答えていました。
黄プロほど日本語に長けていれば問題はないのかもしれませんが、こうした特殊な状況で外国語で話すのはプレッシャーではなかったかと思います。特にお悔やみの言葉や敬語のニュアンスなど、ネイティブな我々でも難しい言い回しがあります。
まだ二十代半ばと若い選手が、異国で逮捕という状況になり、人命も失われたということで、彼女自身のショックもたいへん大きなものであったと思います。言葉を発するのも決して簡単ではなかったのではないでしょうか。
もし、別の外国籍の選手であったら、通訳を介したほうが良いかもしれないとも感じました。もちろん通訳も正確に伝えられる方が必要ですが。
まとめ
交通事故は故意で起きるものではなく、不運な出来事だったと感じます。
黄選手も誠実に謝罪されており、なんとか穏便な処分になることを望みます。
選手として伸び盛りの時期に重要なオフシーズンも棒に振るのも忍びなく思います。誠意あるお詫びを行って、再びツアー競技に復帰できることを願っています。
やや不謹慎ですが、個人的な気づきをいえば。
普段、オウンドメディアで発信していく情報は、企業の理念であったり、サービスの良さや活用法などをイメージしていましたが、現実には、こうしたお詫びや謝罪も企業のメッセージとして発信するというコンプライアンスの側面を持っているのだと気づかされました。
ペイドメディア(広告)やマスメディアは、こうした場合に不利益に働く場合も少なくなく、コンプライアンスとしてのオウンドメディアの価値は今後大きく高まるのではないかと予測します。
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