SEOに必要な知恵はすべて「Google 検索エンジン最適化スタートガイド」で学んだ
使える! 「Google 検索エンジン最適化スタートガイド」
Googleは、おなじみの「Google ウェブマスター ツール」のヘルプに、「Google検索エンジン最適化スタートガイド」という資料を公開しています。もともとはGoogle内部の資料だったようですが、SEOの基礎が、わかりやすく解説されています。
あまり知られていなのですが、この資料はかなり役立ちます。
書いてある事自体は、SEO界隈では基本中の基本として認識されていることばかり。しかし、大多数のWebサイトはこのあたりのことが、案外きちんとできていないのです。
サイトの集客対策は、SEO業者におまかせしたり、あるいは広告に頼っているところも少なくないですが、「Google検索エンジン最適化スタートガイド」の対策は、ほとんどコストもかからず、極めて実践的なノウハウになっています。
考えてみれば、Google自身で公開しているノウハウが、一番効果的なわけです。
今回は、「Google検索エンジン最適化スタートガイド」に書いている、SEO対策をわかりやすく紹介します。
Googleが公開するSEO対策とは?
では、「Google検索エンジン最適化スタートガイド」にはどんなことが書かれているのか見てみます。
適切なタイトルをつける
タイトルは、もっとも重要な情報のひとつ。
Googleは、タイトルで、そのサイトがどんな内容を扱っているかを把握します。検索エンジンに表示されるのもタイトル。この重要さは、小規模のサイトではあまり理解されていないケースが多いようです。
タイトルは簡潔で、ページの内容がわかる説明的なものが理想です。
そしてここからが重要なポイントですが、タイトルが決まったら、titleタグで指定しHTMLの文書内のheadタグの中に配置します。そうすることでクローラーがタイトルを認識し、ページタイトルとしてGoogleの検索結果に表示されます。さらに、サイト内の各ページに固有のタイトルをつけるとさらに効果が高まります。
ここからは、私見ですが、タイトルで多いのが、英語表記のみ、日本語表記のみの場合。
検索対策を考えると、両方書くか、keywordやmeta descriptionで補足したほうが良いでしょう。
descriptionメタタグを設定する
検索結果ページのタイトルの下に表示されるテキストを「スニペット」と言います。
簡単にいえば、説明文です。
ページ内にあるWEBページの概要や検索キーワードと関連する部分をGoogleが見つけ出し、スニペットとして表示させています。descriptionメタタグを設定することで、簡単に言えば「スニペット用テキスト」をサイト運営者が管理できます。
厳密に言えば、必ずしもその部分が使われるわけではないのですが、まず問題なく表示されます。特に、Googleがページ内から適切なテキストを見つけられず、適切な説明文になっていないことを防ぐことが出来ます。
さらに、ここからまた私見です。
Titleタグとdescriptionメタタグは、検索エンジンが最も重要視する情報のひとつ。
適切なタイトルと説明文を書くのは当然ですが、想定する検索キーワードをここに入れ込んでおくことも必要です。文中の語彙に比べて、圧倒的に重要視されるのがこの辺りの言葉。設定しない手はありません。
descriptionメタタグには、ページの内容を正確に要約したようなテキストを盛り込みましょう。これも手間はかかりますが、なるべく各ページに用意しておくのが理想です。
また検索画面に表示される文字数は決まっています。
現在は、タイトルで28文字程度。スニペットが90文字くらいです。これは将来的にまたGoogleの仕様変更があるかもしれませんが。検索画面に表示された時に、見栄え良く表示されるようにすることも必要です。
URL/ナビゲーションの構造をわかりやすくする
暗号のような長いURLをよく見かけますが、それはSEO対策的にNGです。
検索エンジンに見つけてもらいやすくするには、URLにも気をつかう必要があるのです。
URLはGoogleの検索結果にも表示されます。なので、コンテンツに関連するワードを入れておくといいでしょう。
また、URLをそのままアンカーテキストに利用することも多いですが、Google検索では、関連ワードをアンカーテキストとして使用することを推奨しています。つまり、URLにそのままリンクを貼るのではなく、リンク先の内容がわかるような言葉に、リンクを貼るほうが良いわけです。
リンクだとわかるよう書式を区別するなどの工夫も必要です。
また、ユーザーがサイト内のどこにいるのか把握するためにも、階層やナビゲーションはシンプルなほうがいいとされています。深い階層が多くなるのは良くないわけです。
WordPressで作成されたサイトがSEO的に有利であるといわれている理由のひとつが、この階層構造がGoogle検索と親和性が高いためです。
画像には、簡潔に内容を説明しているファイル名を
URLと同様に、画像のファイル名も、簡潔で説明的なものにしておきます。
そして、画像の中身がわかるようにしておくことも重要です。
さらに、画像の情報を提供するには、alt属性を使います。
「alt属性」とは、画像が表示されなかった場合、その代わりにテキストを表示してくれるというものです。alt属性を使うことで、画像をリンクのアンカーテキスト代わりにすることも可能です。
これらを活用することで、画像検索においても有利に働く可能性が高まります。
その画像が何を意味するものなのかを、検索エンジンに知らせるわけです。
一般的にサポートされているファイル形式(JPEG、GIF、PNG、BMPなど)を使い、ファイル名に合った拡張子をつけておくことも大切とされています。
nofollow属性を活用する
ここからは、ちょっと専門的です。
これは、コメントスパムへの対処のひとつの方法です。
誰もがコメントできるようなブログや掲示板がサイト内にある場合、誰かがコメント欄にリンクを挿入することがあります。これは、悪意がある場合、コメントスパムと呼ばれます。そういったリンクのrel属性の値にnofollowを設定することで、Googleがそのリンクをたどらないようにすることができます。
ユーザーが使っていて、不利益にならないように配慮するわけです。
検索エンジンに使いにくいとみなされるとサイトの評価が下がることになります。nofollow属性を活用することで、そうしたリスクからサイトを守るのです。
大規模サイトやコメントを受け付けているサイトなどは、特にサイトの品質維持のために気を配る必要があります。
モバイルサイトを設定し、PC版と区別する
携帯電話などからサイトにアクセスするユーザーは、増えています。今後もモバイルサイトは必要不可欠な存在になってくるはず。モバイルサイトを設定することは、今後も重要なSEO対策になります。
携帯電話からのアクセスを考えていても、Googleのインデックスに正しく登録されていないサイトが多くあるようです。Googleの検索にひっかかるためには、サイトがGoogleに適切にインデックスされている必要があります。
モバイルサイトはモバイルサイトとしてGoogleに認識してもらうことが大事です。
これも私見ですが、きちんとモバイルサイトとして認識されていないと、場合によってはGoogleに重複コンテンツとみなされるおそれもあります。現状では、レスポンシブデザインにするなどの対策を講じたほうが無難です。
オンライン・オフラインの両方でサイトを宣伝
悪質なリンクネットワークに制裁を続けているGoogleですが、良質なリンクがサイトの高評価につながることも認めています。時間はかかりますが、まずはサイトの存在を知ってもらうことが大事です。
コンテンツ追加があればSNSなどで告知をしましょう。また、サイトのURLの入ったパンフレットや名刺を配るなどオフラインでの宣伝も効果があります。自分のサイトと関連のありそうなサイトとコミュニケーションを取ることも有益です。
これは、あんまりノウハウっぽくないですね。
Googleが、チラシでポスティングを推奨するとは意外です(笑)
便利ツールの活用
「Google ウェブマスター ツール」をはじめ、ウェブマスター向けの情報を提供しているブログ「ウェブマスター向け公式ブログ」や「ウェブマスター向けヘルプセンター」など、便利なツールや情報提供サイトがいくつもあります。
たとえば、
- ウェブマスター向け公式ヘルプフォーラム
- ウェブマスター向け公式ブログ
- ウェブマスター向けヘルプセンター
- Googleウェブマスターツール
- Googleウェブマスター向けガイドライン
- Google Analytics
- ウェブサイトオプティマイザー
といったようなページです。
これらのサイトやツールを活用して、自分のサイトの品質チェックをしてみましょう。
また、Googleのウェブスパムチームのリーダー、マット・カッツ氏も自身のブログやTwitterなどで、検索エンジンに関する情報を公開したり、告知やユーザーからの質問に答えたりしています。
この辺も非常に参考になるところです。
質の高いコンテンツと読みやすさを意識する
これはノウハウと言えるものではないと思いますが、わざわざいうことで、GoogleのWebに対する考え方を知ることができると思います。役立つ情報や新しい知見、読みやすさ、検索のしやすさなどを検索エンジンが求めているわけです。
当然のことですが、読みやすく、かつ、オリジナリティのある文章である必要があります。
間違ってもコピペはしないこと。評価が上がらないどころか、ペナルティをくらいかねません。ダラダラとテキストを連ねるのではなく、見出しタグを使い、適切な場所に小見出しをつけるのも有効です。
この記事も見出しタグを使っています。
まとめ
SEO対策と聞くと、難しく感じたり、程度の低い業者からの電話営業で、拒否反応を抱いているひとも多いかもしれません。しかし、Googleのこの資料は非常にわかりやすく、これからサイト運営を始める初心者にも、アクセス数を増やしたいなと思っている中・上級者にも役に立つものだと思います。
専門知識がなくとも比較的簡単にでき、私の知る限り非常に高価が期待できるものばかりです。
サイト運営初心者の方は、まずこの辺りからスタートしてみるのが、良いのではないかと思います。
<参考サイト>
Google 検索エンジン最適化スタートガイド
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