iOS7の新機能「スイッチコントロール」ってなに?
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PC・ガジェット
スイッチコントロールとは?
スティーブ・ジョブズが亡くなって以降、Appleは革新性がなくなったとか、終わったとかいう人が増えていますが、一方でさすがAppleだなと唸らせられるようなデバイスや機能も少なくありません。
その中で、あんまり知られていないのですが「スイッチコントロール」という機能の話を紹介します。iOS7から採用されているアクセシビリティ機能です。
どういうものかというと、画面上にカーソルが移動して少ない動きで複雑な動きができるようになるという機能です。四肢障がいを持っていて、身体が不自由な人がONとOFFだけの少ない動作で、複雑な動きを行なうためのものです。
上の画像で言うと、真ん中にあるカーソルが少しづつ移動するので、タイミングを合わせて選択すると、自分が使いたいアプリを選択できるというわけです。この機能で、文字入力も可能です。
これまでは、その人向けにカスタマイズするような用品だったこともあり非常に高価だったのですが、なんと現在はiPhoneやiPadに標準機能として備わっているのです。しかもさらっと、さりげなく加わっているところに、Appleの凄さを感じます。
スイッチコントロールの機能は、設定>アクセシビリティ>スイッチコントロールで設定できます。
Kinectを使って、身体の動作をスイッチに
先日、Facebookで紹介してなかなか反響があったのですが、Microsoftのゲームデバイス、Kinectの機能を使って、四肢障がい者支援のシステムを開発しているところもあります。アシスト・アイで作っている「OAK」もそのひとつです。
指先をちょっと動かすとか、顔を少しだけ傾けるとか、わずかな体の動きをキネクトのセンサーが検知して、スイッチ操作を行なえるものです。これに学習リモコンを組み合わせて、家電などを操作することができるというしくみです。
iOS7のスイッチコントロールにも共通するのですが、iPhoneやKinectなど、既存のデバイスの汎用性の高さを使って、安価に障がい者向けのシステムを構築できるのがポイントです。
まとめ
現在、水曜十時から「僕のいた時間」というドラマをやっていて、筋萎縮性側索硬化症(ALS)という神経難病を患う登場人物が出てくるらしいんですが、ドラマ内ではパソコンやスマホなどのIT機器が生活に欠かせない重要ツールとしてたびたび登場しているとのこと。
ALSや重度の脳性まひなどで、思うように身体を動かすことができない人でもこうした機能のサポートがあれば、より多くのことが行えるわけです。ひょっとしたら新たな仕事などにつながる可能性も広がるかもしれません。
テクノロジーがより良い世の中を作っていくことに、とても共感できます。それは未来の話ではなくて、現在進行形で行われていることです。グローバル企業は、それらについてとても意識的に進めているんだということはもっと知られてもいいのではないかなと感じます。
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